被災地輪島市へ災害支援に行ってきました。
11月3日(日)当社と株式会社前田製菓の有志たちで能登半島地震の被災地、輪島市へ災害支援に行ってきました。ボランティア活動を行うことを通して、地域の環境美化意識を高めながらコミュニケーションを深めることを目的としています。コロナ禍の2021年から始まった2社共同の海岸清掃活動を今年度は能登半島地震支援に切り替え、早朝より輪島市へ向かいました。
当社の男性陣は大学生たちが泥出しをしてくれた後の泥の回収と土砂場までの運送をしました。
女性陣は、輪島市河井町にある重蔵神社の前で、手作りした笹寿司といなり寿司の配布、味噌汁または中華スープの提供をしました。
重蔵神社は、拝殿、社務所、境内社すべてが壊滅的な被害を受け、現在も参拝等ができない状況でした。ですが、週末になるとこの場所を借りて、県内外より炊き出しや物資配布などの支援提供に来ている団体があることで、地元の方々の憩いの場所となっているようで少し安心しました。
参加した人たちの感想です。
〇震災後初めて能登へ行った。ニュースなどで聞いてはいたけど能登里山街道があんなにひどい状態になっていることに愕然とした。2007年の能登地震の時にも支援に行ったことはあるが、今回は倒壊した家屋や土砂災害のひどい状況に機会があればまた支援をして行きたいと思った。
〇震災直後に入った時から10ヶ月がたち、里山街道も直後よりは通行しやすくなっている。家屋においては解体隊撤去も少し進み更地になっているところも多くみられた。復旧工事が進んでいることもわかった。
〇行くときはあまり気付かなかった道路も往路は亀裂やがけ崩れが目立ち、地震の凄さをを感じた。木造の倒壊した家屋は1階部分が完全に無くなり、発災当時の恐怖を覚えた。この状況を実際にみて命を守るための行動はどうすればよいか改めて考える機会になった。支援に入った近所のお宅をのぞいてみると、震災の後に泥が入って二重の災害に心が痛む。現状を知ることができたよかった。
〇参加するまでは支援は面倒だと思っていたが、実際に行って泥出しと運搬の作業に携わった。大学生を含むボランテイアの人たちが泥出しをしても、運ぶ車両がなくては作業が進まない。車両をもっている僕たちの支援も必要だと感じた。1件の家の泥上げをするだけで1日もかかってしまう現状にまだまだ支援が必要だと思った。実際に行ってみて良かったと思った。
〇震災後初めて能登へ行ったが以前見た風景とは全く違う景色になっていた。大学生達と一緒に支援を行ったが2時間ほどの作業ではなかなか進まないが、毎日できる作業ではないし支援やボランテイアがもっと必要だと感じた。ニュースなどでは10年後に復興できると言っているが現状をみて、本当にまた元の輪島に戻るのだろうかと思った。実際に行ってみて自分で何かできることがあれば支援したいと思った。
〇行った日はお天気も良く支援ができた。これから天候が悪くなって積雪もあると行くことすら困難になる状況を感じた。今回、支援のお世話になった重蔵神社の禰宜の能門さんは、能登の現状を知って関わる人が増え支援の輪が広がることを期待しておられた。まだ、仮設住宅に入っておられる方達が、炊き出しの順番をついている際の雑談や、椅子に座ってお友達と笑顔でお話をしている姿がなんともほっこりする風景だった。やがて震災から1年が経とうとしている状況に、能登に人がまた集まり、きれいな景色を眺めたり、おいしいお魚を食したり、未来の希望につながるように私達が出来ることを見つけて支援をしていきたいと想いました。